ちょっと硬派なコンピュータフリークのBlogです。

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2010-11-28

はてなブックマークウィジェット高速化大作戦

本ブログで利用しているはてなブックマークの人気または注目エントリーを表示するブログパーツである「はてなブックマークウィジェット」が、最近極端にロードに時間がかかるようになってしまった。はてなブックマークウィジェットは多くのサイトで採用されているので目にする人も多いことだろうと思う。データのロード中はクルクル回るgifアニメーションが表示されるのだが、最近はもっぱらクルクル回っているところばかりを目にするようになってしまった。「クルクル回ってる間にエントリを読み終えてしまうんじゃないか!?」とすら思えてしまう。あまりにも時間がかかるので、先日Twitterで「はてブの人気エントリーウィジェットが遅い」などと愚痴をこぼしてしまったのだが、そんな他力本願じゃイカン!!と腐った根性を改めて、ウィジェットの高速化に取り組んでみた。

2010-11-25

GPLv3とソフトウェア特許

GPLv3にはソフトウェア特許についての言及(GPLv3 第11条)がなされているが、どうもこの点については誤解が多く人々がGPLv3の利用を躊躇する理由になっているように思う。GPLv3の特許条項はGPLv3に対するFUDの元凶になっているように思う。実は筆者は最近「GPLv3を適用したソフトウェアを公開するとあなたの持っている特許は全て無効になる」という(如何にもGPLv3を適用すると不利益を被るような)誤った説明がなされているのを目の当たりにしたところであり、筆をとる必要があると感じた次第である。そこで、今日はGPLv3における特許の取り扱いについて説明しようと思う。

2010-11-20

Android vs. iPhone が Windows vs. Macにならない理由 〜 オレオレバージョン 〜

NexusOneで毎日ウハウハしている俺様がやって来ましたよ!現在のAndroid対iPhoneがかつてのWindows対Macになるというのはよく言われる比喩である。かつて栄華を誇っていたMachintoshがどのベンダーでも自由にOSを搭載できるマイクロソフトの戦略に敗れ去ったことになぞらえて(そこッ!「右クリックがなかったから」などと言わないように!)、クローズドなiPhoneはオープンなAndroidに(少なくともどのベンダーでもOSを採用できるという意味で)負けるだろうというものだ。そんな恐ろしいシナリオはアップルファンにとって快くないため、あの手この手でそのシナリオを否定しようとするエントリが登場する。

Perlハッカーとしてだけでなく、アップルファンとしても名高い@dankogai氏も例外ではなく、次のようなエントリを投稿されている。
話の展開にかなり怪しくなっているので脊髄反射で突っ込んでみることにした。ネタバレ注意なので、まずは@dankogai氏のエントリに目を通してから以下に進んで欲しい。ツッコミの順番は元エントリと違ってしまうが、つっこみ易いものから書いているのでご容赦いただきたい。

2010-11-17

オープンソースの道 〜 よりよい社会を育てる方法 〜

最近、自治体においてオープンソースソフトウェア(以下OSS)を採用する例が増えてきたように思う。(注1)ニュースに上がったものだけでも、次のような例がある。
ニュースになっているのはOpenOffice.orgやGNU/Linuxであるが、採用に至った主な理由はOSSにするとコストが下がるからであると記されている。確かにOSSはタダだ。商用で提供されているものもあるがタダでオペレーティングシステム(以下OS)やオフィスソフトのように人数に応じたライセンスが必要なものは、そのライセンスコストだけでも相当な額になる。しかも古くなってソフトウェアを更新するたびにライセンス料金が発生してしまう。それがタダになるのは確かにメリットがある。

ここでひとつ疑問が生じる。OSSはタダで配布されているが、開発者の給料はタダではない。現在OSSの恩恵を謳歌しているユーザーはこう不安に思うかも知れない。「もしかしたら今使ってるこのOSSは今後使えなくなってしまうのでは?だって開発者はどうやって食ってるのか分からないから!」と。OSSをどうやって育んでいくかは、OSSのメリットを理解している人にとって興味のある事柄であろう。そこで、今日はどうやってOSSの発展に貢献できるかということについて、論じてみようと思う。

2010-11-14

アジャイルと受託開発

先日、永和システムマネジメント社がアジャイルによる受託開発サービスを発表し、話題になっている。多くの人の関心を引いているのは、アジャイル開発手法を取り入れるということだけでなく、その価格の安さだ。一ヶ月あたりの料金は、もっとも安いものでは月々15万円から、もっとも高額なプランでも月々150万円からとなっている。果たしてそんなので儲かるの!?というのが多くの人がいだいている疑問であろう。自分なりに「アジャイルによる受託開発サービス」について分析してみたので語ってみようと思う。なお、本エントリは永和システムマネジメント社が公開されている資料と筆者の推測に基づくものであるので、より詳細で正確な内容は永和システムマネジメント社さんへ問い合せて頂くよう悪しからず了承いただきたい。

2010-11-05

出来る漢になるための唯一無二の階段

はてなのホッテントリで話題になっている「仕事がデキる人」と「仕事をする人」の違いと習慣 / Keep Crazy;shi3zの日記」という記事を見て凄い違和感を覚えたので思わず筆をとってしまった。ネタバレ注意なので、まずは元記事を読んでから本エントリに移っていただきたい。

2010-11-04

エンジニアの楽園を見たッ!クリアコードさんの方々とお会いした話。

先月、株式会社クリアコードの皆さんが俺が住む栃木県小山市にオフィスを構えられるということで、開設記念パーティーのために総出で小山へ来られた。東京をベース拠点とするクリアコードさんがなぜ小山に!?という疑問を胸に抱きつつ、普段ギークとの会話に餓えている俺は「このチャンスを逃すな!」と言わんばかりにTwitterで声をかけて、ノコノコと乗り込んでしまったのであった。

俺は、クリアコードさんのことはRuby会議2010でるりまサーチのセッションを聞いたときに初めて知った。その後、Xchat-RubyプラグインとGroongaを使ってIRCの履歴を全文検索出来るようにしたときにrroongaを使ったり、さらにSennaストレージエンジンの作者である池田(mir)氏が社長である須藤さんの技術力を絶賛していたこともあって、かなり興味を持っていた。今日は、そんなクリアコードさんの皆さんと会って伺った興味深い話を紹介しようと思う。